劇団四季のオーディションに向けて、詳細な説明と注意を書きます。ここをクリック!
ページ見出しを補足する文を書いてください(例:Welcome to Yamada Company)
書類審査の結果は、日時がほぼ予想通りでしたね。これからは各ジャンルの予選・本選について書きます。(これも私、米田の個人的意見です)
ここからは書類審査通過後の流れと注意点を記載します。下のコース名をクリックしてください。
● バレエコース
● ジャズダンスコース
● ヴォーカルクラシックコース
● ヴォーカルポピュラーコース
● 演技コース
バレエコースは、ご存じと思いますが、予選では提出したビデオの「バリエーション」を踊ります。問題は、皆さんが提出した音源です。もし、イントロが始まって「音が小さかった場合」は「すみません、音を大きくしていただけませんか?」と、遠慮なく言いましょう。会場は広いので、リズムや細部の表現が聞き取れない場合、あなたのパフォーマンスに影響する場合があります。ですので、要望を述べるのは構わないと思います。
ただ、あなたが提出した音源の音量が著しく小さい場合や音質がひどい場合は、あなたの自己責任です。ですので、ご自分では提出した音源に合わせて繰り返し、練習してください。
次に、予選の合否は、予選終了後に発表されますので、遠方の方は「宿泊施設」を用意しておきましょう。本選では、予選と同じバリエーションを踊ると共に、指定された歌とセリフの
審査があります。バレエを必要とする演目は、現在の四季において「オペラ座」しかありませんので、いかにバレエに自信があっても歌とセリフが満足のいく結果でないと合格は難しいと思います。良い方法は、自分の歌やセリフをスマホなどで動画にして、ご自分で確認することです。ご自分で「これやばいぞ!」と思われたら、それは多分、不合格を意味します。
なお、昨年通りですと台詞課題は1種類、歌は2曲セットが10種類の中から一つ、つまり2曲を練習して暗譜しなければなりません。難しい曲を選ばなくてはいけないかと言うと、決してそのようなことはありません。バレエコースは、特に「歌が下手だ」と言う前提で審査されますので、確実に歌えるナンバーを選びましょう。四季が発売している音源を「耳コピ」するのではなく、譜面に忠実に歌う事を考えてください。
ジャズダンスコースは、おそらく一番受験者が多いと思います。予選では午前中に「振り移し」、午後に少人数で(多分、3人)ずつ踊ります。予選通過者は、その日に掲示されます。
一昨年の振りはとても難しくて、午前中に受験者がバテバテの状態だったようです。その反動もあってか、昨年の振りはかなり簡単でした。コロナの中断があって、四季自体も難易度の選定に迷いがあるのだと思います。今年はどうなるか・・・、それは分かりません。
予選を通過して本選になると、ダンスの振りは予選と同じものを踊ります。それに歌とセリフが加わります。昨年通りですと台詞課題は1種類、歌は2曲セットが10種類の中から一つ、つまり2曲を練習して暗譜しなければなりません。曲の難易度はバレエと同じですが、ジャズダンスコースは、専門学校や大学のミュージカルコースの方も多いので、それなりに歌やセリフのレッスン経験があるものと考えてください。バレエ同様、十分な準備をすると共に、動画を自撮りして確認することも大切です。
ウオーミングアップの時間が十分取れるかどうかわかりませんので、自宅でストレッチくらいはしておくほうが良いと思います。また、遠方の方は前泊も考えておきましょう。予選の合否は、予選終了後に発表されますので、予選通過に備えて「宿泊施設」を用意しておきましょう。
ヴォーカルクラシックコースはそれほど受験者が多くはないと思います。予選は提出した伴奏譜面で、動画データと同じ曲を歌います。伴奏者は動画でテンポなどを確認していると思いますが、要望があれば、先に申告しておきましょう。ウオーミングアップは大切ですが、緊張してたくさん歌いすぎると、疲れて本番のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性が高いので、せいぜい60%くらいのウオーミングアップにとどめた方が良いと思います。
予選通過者は終了後に発表されます。遠方の方は、やはり前泊、翌日の宿泊も考えておいた方が良いと思います。なお、ウオーミングアップの時間が十分に撮れるかどうかわかりませんので、田園都市線沿線のスタジオを借りておくのも良い方法です。
本選は、上記のコースと同様に台詞課題は1種類、歌は2曲セットが10種類の中から一つ、つまり2曲を練習して暗譜しなければなりません。一方、歌の難易度はバレエやジャズダンスと異なります。音域やキャラクターの違う曲の組み合わせが、かなりあると思いますので、選曲はとても良く考えましょう。本選はダンスも踊らなくてはなりませんが、昨年度でいえば、かなり簡単でしたので、怖がる必要はないと思います。(今年も同様だと良いのですが!)
ヴォーカルポピュラーコースの受験者はジャズダンスに次いで多いと考えられます。予選は2曲セットが10種類の中から事前に申告します。どちらの曲が指定されるかは、当然、分かりません。ヴォーカルクラシックと同様に曲の長さも難易度もバレエやジャズとは異なります。ある程度の難易度でないと合格は難しいかもしれません。特に、声質、音域、キャラクターを良く考えて選曲しましょう。2曲の組み合わせは「あれ?」と思うものも多く、頭の使いどころです。上記のコース同様、予選終了後に結果が掲示されます。遠方の方は、やはり前泊、翌日の宿泊も考えておいた方が良いと思います。なお、ウオーミングアップの時間が十分に撮れるかどうかわかりませんので、田園都市線沿線のスタジオを借りておくのも良い方法です。でも、ウオーミングアップは軽めに60%くらいを目指しましょう。疲れ果てて本番に臨むのは最悪です。
本選は自分で選択した2曲の中から、どちらかを歌います。また、台詞、ジャズダンスの審査もあります。上記と同様に、昨年度でいえば、振りはかなり簡単でしたので、怖がる必要はないと思います。(今年も同様だと良いのですが!)ただ、このコースはダンスレッスンを受けている方がほとんどですので、振りは簡単でも、かなり高いレベルで踊れないと本選合格は難しいと思います。
演技コースは「概要」でも書きましたが、演技の上手い下手を見るものではありません。しかし、このコースの難しい点は、事前にダウンロードした「セリフの一発勝負」だと言う事です。短い台詞を1回しゃべるだけで決まってしまうのは、かなり緊張感が高いと思います。
一方、このコースは書類審査で「歌とダンス」をしっかり見られて選考されていますので、歌とダンスがかなりのレベルである前提でセリフを審査されます。予選に臨む方は少ないものと予想されます。本選に残るためにはセリフの練習をしっかりしておくことは当たり前です。
予選終了後に結果が発表されますので、遠方の方は当日夜の宿泊先を確保しておいた方が良いと思います。
本選はセリフ、ダンス、歌があります。順番は現在のところ予測できません。歌は2曲セットを10種類の中から選びます。注意点はヴォーカルポピュラーコースと同じで、ダンスも同じですので、上記を参照して下さい。キャラクターで勝負、よりは歌、ダンス共に高いレベルで「使い勝手の良い俳優候補」が選ばれると自覚しておいてください。
四季の研究生オーディションに応募した方は、現在、とても不安な心境で通知を待っていらっしゃると思います。書類審査の合格通知連絡が届く日程を予想したいと思います。
今年度分については10月1日(火)~10月5日(土)が有力だと思います。(これはあくまでも私の予測で、前後する場合はあります!)
理由は、一般/劇団員コースの予選本選が9月28日(土)~9月30日(月)ですので、その後の10月1日の見込みが高いと思います。また、一般/劇団員コースの書類通過通知が9月1日(日)に届いたと聞いていますので、過去は予選本選の2週間前に通知が来ていたのですが、若干早まる可能性があります。もちろん9月22日(日)からの週でもメールチェックを欠かさない方が良いと思います。焦らずに体調を整えて結果を待ちましょう。
この文章を書いているのは9月30日(月)です。まだ一般/劇団員コースの本選中です。したがって、研究生コースの書類選考通知は届いていないようです。
応募された方は「そわそわ、むずむず」している頃だと思います。四季では書類選考に残るのが最も難しいと、昔から言われています。現在の状況で何が合否を分けるのか書きます。ここからはいつもの通り、私の個人的な意見です。もちろん「例外もあります」。
研究生コース応募者の内、女性は約70%以上、男性は約50%以上が書類選考で不合格になります。不合格になる理由をいくつか書きたいと思いますので、当てはまる方は覚悟しておきましょう。
1. 単に四季のファンで、ダンスも歌もレッスンを受けていない方。もしくは始めたばかりの
方は、ほぼ間違いなく不合格になります。劇団はファンの方に入団してほしいのではなく、
お客様がファンになって下さる方を求めているからです。好きだけではプロになれません!
2. ダンスやバレエ、歌も趣味程度で、とうていどちらかのコースで合格できそうものないの
で、「万が一」を狙って演技コースで受験した方。限りなくゼロに近い確率です。
3. バレエやダンス、歌の動画が満足のいくレベルで撮影できなかった方。写真もスナップ写
真のようなレベルの物。レッスン歴が書けるほどのレベルでない方。つまり、明らかに準備
不足だった方は覚悟しておきましょう。
4. 提出した書類部分のデータに、明らかな誤りや不正があった方。これも仕方ありません。
このような方は、十分準備をして、受験対策も練って、動画を何度も撮りなおして、最大の確立になるよう努力した方には絶対にかないません。また、いかにバレエやダンスが踊れても、歌やセリフが素人同然の方、歌えてもダンスが全く踊れない方は、本選不通過を覚悟しなくてはなりません。
近年の傾向を見ると、研究生の合格人数は男女合計で34人程度です。応募者が1200名程度(あくまでも推測)だとすると、0.3%くらいしか合格できないことになります。その難関を勝ち抜くには、よほどの努力と準備が必要です。バレエとヴォーカルクラシックは首都圏以外の地方でもレッスンは可能で、とても優秀であれば合格する可能性があります。
しかし、ジャズダンス、ヴォーカルポピュラーについては、地方に先生がほとんどいないため、合格は極めて困難です。首都圏でもダンススタジオや歌の教師を間違えると、無意味どころか、かえって不合格の確率を高めるだけになってしまいます。
私がお勧めしないのは、「ミュージカルだからダンス・歌・演技を同時に学べるスクールに入ったほうが良い」と考えることです。各々、レベルが高いスタジオや教室を個別に受講したほうが、圧倒的に効率が良いうえに、モチベーションの高い方たちの中でレッスンを受けた方が上達しやすくて、レベルも高くなるからです。
例えば、ジャズダンスで受験するなら、週にバレエ2回、ジャズダンス4回、シアターダンス4回、歌唱1回。さらに可能ならタップダンスかアクロバットを1回。こんな感じで更に2~3年レッスンすればよいと思います。
ヴォーカルポピュラーでも週にバレエ2回、ジャズダンス2回、シアターダンス2回、歌唱1回くらいは必要です。バレエの方もジャズダンスかシアターダンスのレッスンを受けることが大切ですし、歌唱のレッスンも必須です。
これを読んで下さる皆さんは、これくらい本気で取り組んでいるでしょうか?ジャズダンスでお薦めなのは渋谷の「ダンスワークス」、大久保の「BDC」、錦糸町の「ドラスティック」あたりだと思います。バレエはたくさんありますが、渋谷の「エンジェルR」が良いかもしれません。(どこからも報酬は一切貰っていません!)
書類選考の結果が不合格であった方、予選や本選まで行けたが、不合格だった方は、一度、私のところに相談にいらっしゃってみてはいかがでしょうか?かなり有益なアドバイスができると思います。もう数日ですので、とにかく結果を待ちましょう!
お問い合わせは「お問い合わせフォーム」から
劇団四季の応募方法は2022年から大幅に変更されて「Web応募」になりました。私、米田自身も「マイページ」にアカウントを作って、実際に入力してみました。私は「一般/劇団メンバー」で作成しましたが、研究生も同じだと思いますので、注意点を書いてみます。まず、特に大切だと思う事を3点書きます。(ここからは全て筆者、米田の個人的意見です)
1. PCを持っている方は、できるだけスマホではなくPCで作業しましょう。作業効率が全く違うからです。
2. 先に用意しなくてはならないことから始めましょう。空欄は「ダミー」の文章、例えば「123」とか「あいう」でも入力すれば先のページに進めます。写真も「ダミーの画像」を入れておいて、後から変更することができます。
3. マイページのアカウント作成は、「劇団四季のホームページ」→「右上のメニュー」→「ニュースor最新のニュース」の6ページ目(7月18日時点)の『2024年「一般」「研究所生徒」オーディション開催決定のお知らせ』をクリックして「オーディション概要」の中段「黒枠白抜き文字のオーディション情報」をクリックすると「募集要項」に入ることができます。中段のやや下に「1.マイページ登録/2.オーディション応募フォーム」の説明があり、このページの一番下にログイン画面があります。7月19日(月)10:00からログインできるようになりますが、初めての方は「マイページ登録」、2回目以降の方は「ログイン」から入って下さい。
ニュースは日々、更新されるため7ページ以降になるのも間近だと思います。
これらの準備を短期間で行うのはかなり大変ですので、できるものからすぐに取りかかって下さい。ここでは募集要項に書かれていない書き方のこつや重要なポイントを掲載します。
提出データについて
劇団四季オーディションでは下記のデータ提出が必要です。
☆ 一般/劇団メンバーの書類募集開始は7月29日(月)10時~8月17日(土)の23時59分。
オーディションは9月28日(土)~30日(月)。
☆ 研究生の募集開始は8月19日(月)10時~9月7日(土)23時59分。
予選10月19日(土)・20日(日)。本選10月21日(月)です。
先ほども書きましたように、応募は全てWeb上で行われますのでPCで作成する方が簡単で正確です。多くの方は、普段からLINEで文章を書くか、学生の方はレポート書いて提出するくらいだと思います。不慣れな方は「操作に詳しい方」の指導を受けながら提出してください。どれだけ良いデータを持っていても提出できなければ意味がありません。
また、締め切り時間ギリギリは劇団が委託しているサーバーの回線がいっぱいになり、時間を過ぎてしまう可能性がありますので、遅くとも締め切り日の19時くらいにはアップロードを完成しましょう。
マイページの作成方法は、募集要項の「マイページ登録」に詳しく書いてありますが、気を付ける点は、メールアドレスが「Gmail」だとPC,スマホ両方からログインしやすいと思います。
パスワードは忘れやすいものですから、自分がよく使っているパスワードの一部を大文字に変更する事などが、セキュリティ対策上、良い方法だと思います。
まず、「志望部門」は「研究生」しか選択できないはずです。「一般」で応募した方は重複して応募するのは絶対にやめましょう。両方応募することは禁止されているので、メールアドレスを変えて別のアカウントを作り、どちらかで合格しても併願が発覚した時に取り消される可能性があります。
「身長/体重」「スリーサイズ」はわずかでしたら見栄え良くすることもあるでしょうが、大幅に変えて記入すると、予選・本選の際に「悪い印象」を与えることになりかねません。
先ず大切なこと、それは写真がとても重要だと言うことです。審査員と面識がないあなたと言う人を伝える重要なアイテムです。最も大事と言っても過言ではありません!
初めてオーディションを受ける方によく見られることですが、スナップ写真や自分で撮った写真を提出するのはお勧めしません。絶対に悪いとは思いませんが、最初に書いたとおり、写真は直接会う前に、あなたと言う人を審査員に伝えるための数少ない、そして最も重要なアイテムです。
書類選考を通過したいのなら、良い写真を撮らなくてはなりません。男性女性を問わず、あなたが最もよく見える、あなたの個性が最も表現されている写真であることが必要です。
できれば宣材写真専門のスタジオで撮影してもらうことが望ましいです。もし難しければ、近所の写真スタジオでも構いませんから、プロに撮影してもらうことです。
写真スタジオの金額は1万円程度~3万円くらいまでかなり開きがありますが、無理に高いところで撮影する必要はありません。料金はホームページに必ず記載されていますので、無理のない範囲で選びましょう。
近所にある写真スタジオでは4カットくらいしか撮影してくれないところもありますので、それは仕方ありません。しかし、宣材写真専門のスタジオを選ぶには次のことが条件になります。
私がお勧めするのは、池袋と原宿にスタジオがある「スタジオ・サンシード」です。下記の条件を全て満たしています。「オーディションプラン」に「フルメイク」と「ヘアメイク」をオプションで付けるのが良いでしょう。「米田の紹介」と言うと500円割引になります。因みに、このスタジオから金銭などは一切もらっておりません。
撮影の時「ホリゾント」と言う背景になる大きな紙を使います。その色を事前に聞いておきましょう。背景が薄ピンクなのに衣装が薄ピンクだとしたら、目立たないだけでなく体型が見えなくなってしまいます。レオタードも同じです。白バックで白いレオタードはほとんど無意味です。事前に確認して衣装を決めましょう。
体型に自信のない人(ほとんどの人がそうです)は、体型を隠そうとします。たとえばウエストが太いと思っている女性はウエストが隠れるような衣装を選ぼうとします。身長が低い人はとても高いヒールを履いたり、斜め上からの写真を好みます。これらは大体逆効果です。
写真を見る側はプロですから、あなたのコンプレックスを逆に見抜いてしまいます。自分の悪いところを強調するようなものです。もっさりとした服装、極端におなかを引っ込めたり隠したりするポーズなどは好ましくありません。
自分が持っている普段着、またはレオタードで結構です。また、お友達から借りるのもありです。体の線がきちんと見えること。上下の色のバランスが取れていること。比較的体型のバランスがよく見えること。どのコースでもユニクロの「ブラ付きキャミソール」や「胸パッド」を入れることもよい方法です。胸が大きく見えるのためではなく、ウエストが細く見えるからです。
レオタードの場合、できれば「ハイレグ」を着ましょう。足がとても長く見えます。「ハイネック」はやめましょう。首がとても短く見えます。靴はジャズシューズでも大丈夫ですが「ベーハイ」(舞台用のベージュのハイヒール)か「ジャズスニーカー」が良いと思います。
「ハーフトップにジャズパンツ」もスタイルが良く見えます。ただし、黒のジャズパンツで足を前後に組む、足を閉じるポーズだと、足のラインが重なってしまいますので気をつけましょう。
ヴォーカルや演技コースの場合、男性だと比較的自由な服装で大丈夫です。ただ、審査員に見てもらうので、清潔感はとても大切な要素です。意外と忘れられやすいのは靴です。革靴、スニーカーなど、共にきれいなものが必須です。ダメージジーンズなどは避けた方が無難だと思います。
女性は、夏なので「タンクトップにミニスカートやショートパンツ」なども良いと思います。ワンピースで撮る場合、フレアーでも膝上丈がいいでしょう。特に気を付けたいのは、ウエストの部分を背中側から洗濯バサミやクリップなどでつまんで、衣装のウエスト部分を細く見せることは、細く見えるだけでなく、身体全体がシャープに見えます。
靴はハイヒールやサンダルなどでも構いませんが、8~10㎝のヒールだと、身長が低いのをカバーしようとしているのが見え見えになるので、私はお薦めしません。
男性女性共に、ホリゾントと色が被らないようにしましょう。白バックに白い衣装などは最悪と言っても構いません。また、黒い衣装は光を吸ってしまいますので、身体の凹凸が見えなくなってしまいますので、恋色の場合、ネイビーやローズレッドなどビビッドな色の方が映えると思います。
服装のセンスはあなた自身のセンスを物語るので、自信がなければ服装のセンスが良い人に見てもらいましょう。
一番多いパターンは、額を隠してしまうことです。おでこが広い、ニキビがある等の理由で額を隠してしまう人が多いのですが、審査する側はあなたの顔を見たいのです。また、額を隠すと顔全体が暗くなってしまいます。影の部分が多くなるからです。顔が大きい、あごが張っていると言う理由で、顔の幅を狭く見せるために、顔の両側を髪で隠してしまう人もたくさんいます。写真を撮ってみれば一目瞭然ですが、逆効果で顔の印象が重くてもっさりした印象になってしまいます。ぜひ気をつけましょう。
そんな事をするくらいなら、撮影する角度を考えた方がよほど見栄えの良い写真が撮れます。
スタジオで撮影する場合、照明が非常に明るいので、かなり濃くメイクをしたつもりでも、後から見るとスッピンに見える事があります。ナチュラルメイクで濃いめが理想です。基本はTゾーンを明るく、シャドウの部分を暗めにして、立体感を出す事です。できればメイク付きのプランがお勧めです。プロのメイクさんは本当に上手です。
女性で一番多いのがウエストを細く見せたい人です。しかし、ウエストを実際に細くする事はできないので、逆に胸を大きくした方が効果的です。先に書きましたが、ブラジャーにパットを何枚入れても反則ではありませんので、胸が大きく見える事が効果的です。胸とウエストの差が大きくなれば良いという事です。男性では太っている、痩せていると言う事でオーバーシャツを着る事がありますが、あまり成功した例を見た事がありません。
ストッキングは足をきれいに見せる魔法の道具ですから、ぜひ使う事をお勧めします。
とても難しい事ですが、力んでしまうと体型が汚くなりますし、無骨な感じになります。できるだけリラックスして力を抜いたポーズで撮影しましょう。顔の表情も過剰な作り笑いや口角の上げすぎは不自然な感じがします。
男性では「りりしさ」を出すために、きつい目線になったり、怒ったような表情で撮影する場合がありますが、「挑戦的」に見えるだけで、けんかを売っているのかな?と思われてしまいます。普段のあなたがよく見える。それが大切です。
カメラマンの多くは「顎を引け」と言いますが、引きすぎると「二重顎」に見えてしまいますので、顎は引きすぎないように、自分からもカメラマンに要望しましょう。
体型を隠してしまった失敗例です。服装のセンスも考え物です。
身長が低いため、ヒールの高い靴を履いており、かえって欠点を知らせる事になっています。
ごく一般的なレオタード写真です。
ホリゾントの色とレオタードの色がくっきりコントラストを作りだしています。
残念なのは、胸とウエストの差が小さい事です。ウエストラインがシャープに見えません。
黒いレオタードは身体が締まって見えますが、同時に陰影がなくなるため立体感に欠けてしまいます。
スナップ写真の悪い例です。少し年配の方ですが、若い方でも同じような失敗をよく見かけます。いくら何でも庭で物置はないでしょう…、と感じませんか?
良くあるのは「ふすま」をバックに撮影しているものです。
あなたのイメージを損ねるのは避けましょう。
同じくスナップ写真ですが、上手な方が撮影している事が分かります。
このレベルならスナップ写真でも十分大丈夫です。
ライティングが左よりで、立体感を出しています。
写真選びは大切です。せっかく良い写真が撮れても、良くない写真を選んでしまっては意味がありません。
一番良い方法は、
PCやスマホのモニター上で先ずざっと選びます。ダメな写真は一目で分かりますから、それを除外します。
次に、使えそうな写真を比較します。一層違いがはっきりします。
最後に残るのはたいてい数枚です。それを見比べて提出する1枚を決めましょう。
PCのディスプレイ上で並べて比較するのが最も確実です。(下の写真)
最悪なのはPCのモニター上で1枚ずつ見ていく方法です。他との比較ができませんから、どれが良いのかさっぱり分かりません。スマホのディスプレイなどは小さすぎて印象がはっきり分かりません。部分を拡大しても時間の無駄です。審査する側は第一印象で選びますので、とにかくぱっと見て良い写真である事が大切です。
これらが写真撮影の時に気をつけるポイントです。
2ページ目は特に問題がないと思います。
ただ、事務所に所属している方は、オーディションに応募する前に、事務所の了解を取っておきましょう。事務所がNGを出す場合も少なからずあります。研究生を含めて、四季に入団するためには事務所との契約を解除しなくてはならない、と考えておいてください。契約書を確認して、事務所を対処できるのか、芸名を使えるのか、違約金が発生しないのか・・・、など注意する点はたくさんあります。
まだ会ったことのない審査員にあなたの事を伝えるツールは4つです。
履歴書、芸歴/受賞歴、写真、動画データ、志望動機です。
この4つであなたのことを伝えなければ、実技審査に臨めません。とても重要なアイテムです。
学歴/職歴、芸歴/受賞歴、レッスン歴の「履歴部分」は少し解説が必要です。
学歴/職歴は近い順に書きましょう。学歴は卒業だけで良いのですが、その理由は年齢や卒業年度から逆算すると、大学に現役合格したか、留年したかが分かるからです。留学で卒業年度が伸びた場合は、そのことを明記しましょう。
職歴は就職(就任)と退職(退任)を分けて書きましょう。
これらのの書き方ですがは以下の通りです。
(舞踊)バレエ 山川海子先生 山川バレエ研究所 2002年4月~現在 週4回
のような書き方です。(声楽)も同様ですが、個人の先生が多いので名前だけでも大丈夫です。授業で受けていた場合は「〇〇大学or〇〇専門学校」などと書きましょう。
演技は、学校で受ける場合が多いので、学校名を。短期間のワークショップ等もそれと分かるように書きましょう。先生の名前は姓名ともきちんと書きましょう。
これまでに受けたレッスン歴が乏しいので、2~3回レッスンを受けた先生まで書く方がいますが、無意味ですし、先生に失礼ですから絶対にやめましょう。どれほど多くのレッスン歴を書いても、読む側はプロですので、きちんとしたレッスン以外は一目で見抜かれます。無駄なことはやめましょう。
「舞台歴」は、研究生オーディションだと全く舞台歴がない方も多数存在するはずで、そう言った方は正直に「なし」と書いて構いません。ここで嘘を書くと、後に問題になることがあります。「虚偽記載」は絶対にしてはいけません。「出演予定」も一般的には書きません。
舞台歴を増やそうとして高校の文化祭に出演したとか、専門学校や大学の試演会や卒業公演で主役をやったなどと書いても、審査する側にはほとんど評価されません。
明らかに舞台出演した、と考えられるものに絞って構いません。映像の仕事でも書いてみるのは大切です。
2019年6月 劇団××公演 「作品名」 東京芸術劇場 〇〇役
2020年9月 ××バレエ団公演 「作品名」 新宿文化センター大ホール アンサンブル
2022年2月 ××株式会社 CM「〇〇編」 ダンサー
2021年9月 ××ダンスカンパニー主催 全国ジャズダンスコンクール 成人の部 優勝
2023年8月 ××歌劇団主催 シアターダンスコンテスト 関東大会 準優勝
こんな感じで良いと思います。何時、どのカンパニーで、どんな作品、どの会場で、何役で。この要素が書かれていないと舞台歴として意味をなしません。なんでも舞台歴に書いてしまうとか、嘘の公演は絶対にNGです。
受賞歴は主催者と規模、入賞ランクを必ず書きましょう。
これは歌を勉強した方、きちんとした先生にレッスンを受けている方でないと書くのが難しいと思います。劇団四季のWeb応募では「C3ーB5」のように入力しますが、「ピアノ鍵盤のサンプル」が開けますので、それを参考にして下さい。
音楽や歌の経験がない、音域が分からない方もたくさんいるでしょう。音楽や歌に詳しい人に教えてもらって下さい。どうしても分からない方は当センターに来ていただければお教えします。(有料です)
お問い合わせフォームまたは電話での質問にはお答えできません。
特技がないのに、無理して書く必要はありません。面接の際に突っ込まれる事もあります。できない事はやめましょう。
アピールポイントとして評価できるのは「機械体操」「新体操」など、アクロバット系の種目です。ミュージカルではバック転、バック宙、回転技が必要な場合も多いのです。その他、陸上競技、球技などでも得意な事があれば書いて構いません。ジャグリングなども良いと思います。タップダンスはとても良い特技です。
ここは注意点がいくつかあります。よく読んでください。
志望動機はとても大切です。非常に多いパターンは「小学校の時にライオンキングを観て、劇団四季の虜になりました。素晴らしいレッスンシステムと施設があり・・・」のような、いわゆる「ヨイショ」ばかり書くものです。このような文章を、審査員は何十年と読んでいますので、完全に読み飛ばされます。志望動機は「あなたを知るためのもの」ですので、四季に入りたいと思ったきっかけは少しにして、自分自身のエピソードを書くことをお勧めします。
「中学校の時にいじめられていたけれど、ミュージカル俳優になることが心の支えでした。」のようなネガティブな事でも全く問題ありません。あなたが四季を目指す強い想いを書くことが大切です。
また、役名も「アラジンのダンサー〇〇枠」「ライオンキングの〇〇枠」などと、四季の内情を知っていたり、マニアックなオタクのようなことを書くと、逆に引かれてしまいます。「リトルマーメードのアリエルが演じたくて四季を目指しました。」などと書くと、それ以外の役はやりたくないのかな・・・、と思われる可能性があります。
理想としては「いただいた役には、どんな役でも全力で取り組みたいと考えております。」のような書き方の方が良いのではないでしょうか。
一般的には研究生である限り、4月1日の入所式から参加するのが当然ですので、そのように書きましょう。ただ、4月に公演があって、5月から入所を許可された例があると聞いています。とは言え、6月や7月から参加は許可されない可能性が高いと思います。
上記と被ってしまいますが、基本的には「出演予定なし」と書くのが無難だと思います。ただ、イベントなどの出演が決まっていて、「スポットで数日間、抜けてしまう」などは許可される可能性もあると思います。
ここからは選択したコースによって必要なファイルが異なります。四季のホームページ「募集要項」の「応募に必要なデータ」を良く読んでください。
まず、録画ファイルをアップロードする際にはPCで作業したほうが安全で確実です。
選曲についてはいろいろな「伝説」があるようです。私が聞いた事のある範囲では「四季の曲でないと落ちる」「四季の有名俳優、女優さんが歌っている曲は恐れ多いので歌ってはならない」などたくさんあるようです。しかし、どれも意味のないものばかりです。私はこれまで四季の曲以外で何人もの生徒を合格させました。都市伝説のようなことには縛られないでください。選曲に当たっては気にしないで良いと思います。
強いて言うなら、四季のナンバーを歌うと審査員が「この人はこんな役に向いているな…」と想像が付きやすいので、四季の曲をレパートリーに持っている方なら歌った方が良いのではないか…、と言う事です。
次に、受験する方は「落とされる」心配をしますが、それは無意味です。オーディションを行う側の立場に立って考えるとすぐに分かります。舞台に立てる力のある人、または、近い将来舞台に立つ実力を獲得できそうな人が必要だからオーディションを行っているのです。需要があるからオーディションを行うのです。決して「落とすため」ではありません。実際に合格して舞台に立っている人がたくさん存在する訳ですから、あなたが不合格になるには「しきたり」を守らなかったからではなく、なんらかの不合格になる理由があったからです。
合格しない理由は様々です。芸歴から見て戦力になると思えない。写真を見て演技者としてふさわしくないと感じる。歌のサンプルを聞いて1年後に戦力になるとは思えない。この様なネガティブな理由だけでなく、似たようなタイプの俳優女優がすでにたくさん在籍している。現在欲しいキャラクターと一致しない。ダンサーはたくさんいる。歌い手はたくさんいる。芝居はできるが歌えない、踊れない人はできるだけ欲しくない…、などオーディションを行う側の理由もたくさんあります。
必ずしもあなたに問題があったから合格しないと言う訳ではありません。十分な準備と最大限の努力をして、それでも合格しなければ次回挑戦すれば良いのです。
ヴォーカルコースとダンスコース、演技コースでは選曲の基準が全く異なります。
ヴォーカルコースでは、自分の良い点や良い技術をできるだけアピールできる曲を選曲するべきです。自分の容姿や声のキャラクター、音域、技術を考えて、「ミュージカル俳優として自分に最もふさわしいと思える曲」を選びましょう。オーディション用に練習できていない新たな曲を選ぶのは良くない選択でしょう。十分に練習できていて自信のある曲にしましょう。
ダンス・バレエコースでは、実際のところ歌の上手な受験者は数少ないのが実情です。皆さん、ダンスのレッスンは受けるけれど、歌のレッスンを十分に受けている方は決して多くありません。必然的に全体のレベルが下がります。
ダンスに自信があるのなら、歌が少しでも上手く歌える事がチャンスを作るかもしれません。ダンスの上手な方はたくさんいます。その中で歌が上手であれば大きなアピールポイントになります。難しい曲でなくても、丁寧に歌えばチャンスはあります。
演技コースはこの中間だといえます。やはり、かなり歌が聴けるレベルでないと厳しいでしょう。もちろん、先に書きましたが「容姿に自信がある」「体格に自信がある」「特技がある」などの優位性があれば良いのですが、それでも歌が上手いのは大切な事です。
どのコースにもいえる事ですが、クラシック以外は外国語の曲はNGです。聞き手に伝わりやすいようにきちんと歌うべきです。また、四季風にと言っても、四季のCDをそのまま真似すれば良い訳ではありません。あなたが練習した事が生かせれば良いと考えて下さい。
大切な事ですが、選曲する時は曲の最初から歌わなくても大丈夫だという事を知っておきましょう。時間が1分程度ですから、途中をカットしたり、歌い始めを曲の途中からにする事も可能です。あなたの歌や声の良い部分が引き出される部分を1分くらいに凝縮して録画しましょう。特に、イントロは2小節くらいにしましょう。イントロを聴きたいと思う審査員はいませんから。
ただ、気をつけなければいけないのは、曲の途中でいったん止めて、それから違う部分を歌う事です。また、1分の中で違う曲を歌う事です。これは論外です。
次に、ヴォーカル・ポピュラーコースを受験する方は、伴奏してくれる人がいないからと言って「アカペラ」(無伴奏)で歌うのは避けるべきです。歌がとても下手に聞こえますし、ピッチを安定させるのが非常に難しくなります。ヴォーカルコースと言って受験するなら、歌のレッスンをきちんと受けている、歌や音楽の知識が十分あることが大前提です。
ヴォーカルのポピュラーコースで受験する方は、「ポピュラー」だからと言ってJポップやロックなどで良い事はありません。「クラシック」に対する「ポピュラー」であって、一般的なポピュラーソングと混同しない方が安全です。ミュージカルの舞台に立てると言う事を知ってもらうために、ミュージカルナンバーを歌うのが基本です。
バンドのヴォーカルをやっていた、カラオケが得意だ…、では合格のハードルは高いでしょう。しかし、これまでにそう言ったやり方で合格した方もいるでしょうから、絶対に無理とは断言できません。できるだけ、と言う事です。
写真の時にスナップ写真は避けた方が良いとご説明しましたように、歌の録画はできるだけ良い音質で行いましょう。特にヴォーカルコースでは録画の質に注意しましょう。
基本的に、歌の録画ができる設備と技術のある「歌の先生に撮ってもらう」ことが安全です。
特に気を付けたいのが、タブレットでカラオケを流し、スマホで録画するなどの場合です。タブレットやスマホでは出力が小さいため、カラオケの音量が小さくなってしまいます。ダンススタジオでも結構ですから、ある程度、大きな音量で伴奏が流せる環境で録画してください。
もちろん、声とカラオケのバランスは何度か録画してみて決めてください。ピアノなどで伴奏してもらう場合でも、録画に際しては声と伴奏のバランスはとても重要です。
ヴォーカルクラシックも同様で、音量のバランスには気をつけましょう。もう一点、アマチュアが録画した音声を聞くと「ノイズ」がとても多くなりがちなことです。静かな場所で録画するのはもちろんの事、動画を編集するときに「ノイズを除去できるアプリ」を使うことも良い方法です。私はその方法で、できるだけクリアな音質で録画しています。
また、歌の前後の不要な部分を編集でカットすることは必ず行わなければいけません。
良い音質で録音する際は「外付けマイクキット」を使うのも一つの方法です。(最下部参照)
当センターでも一眼レフカメラと外付けマイクを使って録画のお手伝いをしておりますので、お問い合わせフォームからご連絡ください。(有料)
基本的に歌の録画と同じ方法です。同じ時に録画すれば、編集してファイルデータにする最終処理が簡単です。気をつけたいのは歌と台詞の音量が極端に違わないようにする事です。
長さは1分以内であれば30秒や40秒であっても大丈夫です。審査する側は長く聞いても採点は変わりません。でも、極端に短い物は避けましょう。
できれば戯曲(演劇の脚本)が良いのですが、ドラマや映画の台詞でも構いません。台本、脚本のたぐいは書店においているところが少ないので、図書館に行きましょう。図書館には結構たくさんおいてあります。たぶん一度しか使わない本を買うのはもったいないですから。
台詞を選ぶ時にシェークスピアなどの古典を選ぶ方が多いのですが、私はお勧めしません。なぜかというと、文語体の台詞はほとんどの方が話し慣れていないので、上手くしゃべる事ができません。
できれば現代劇で、通常の口語体で書かれた台詞が良いと思います。
1分に近い台詞(長ゼリ)はめったにありません。台詞と台詞の間に相手の台詞が挟まっていても問題ありません。その部分にちょっとした間を挟んで録音しましょう。
どうしても台本が見つからない場合、「詩」でも良いと思います。演劇経験がない方は戯曲を見つける事さえ困難だからです。ただし、女性が男性の言葉で語る詩、男性が女性の言葉で語る詩を選ぶのは避けた方が賢明だと思います。自分が話しやすい言葉で話す事が良い結果を生む前提条件です。
これは書類選考に合格して予選を受験する時のためのものです。
譜面はPDFデータでの提出が基本です。PCとコピー機能付きプリンタを持っている方は、それを使ってPDFでPCに取り込めるはずです。また、コンビニの多機能プリンタでもPDF出力できます。ただ、データが大きくならないように「白黒」で取り込むのが基本です。
伴奏譜面データは録音した曲と同じものを提出します。知識がない人は、ただ取り込んだだけの譜面ファイルデータを送りがちですが、どこからスタートしてどこまで歌うのかを、ピアニストが分かりやすいように書き込みましょう。曲の途中から始める時には、曲のタイトル入れましょう。1分以内に収まるようにカットしますが、その部分もはっきり書きましょう。歌い終わり、伴奏の終わりも分かるように書き込みます。
レッスンの際に先生から注意を受けたメモなどは、コピーして修正テープで消してから、再度コピーし書き込みをしてから取り込みます。
ダンスやバレエの録画をする際に注意することを書きます。まず、スタジオを予約すること。普段のレッスンで使っているスタジオをお借りする、貸しスタジオを借りる。どちらにしても2回、1回に付き2時間は使えるようにしてください。録画した後に大きなディスプレイで見直すと、気に入らない点や失敗したところなど、たくさん出てきます。ほとんどの場合、撮り直しをしたくなりますので、その分を予約しておくと良いと思います。2時間と言うのは、機材をセットしてリハーサルを行うと、すぐに1時間くらいは過ぎてしまいます。余裕をもって録画する、何回か録画するためには2時間くらいは必要です。
スタジオの広さは下の図を見ていただくとわかりますが、最低でも8m×5mくらいの広さは必要です。バレエの場合はもっと広いスタジオの方が良いと思います。広さとともに大切なのは、音響機材と照明です。ある程度、大きな音で音楽が流せる機材があること。スマホなどと接続できる音響機材が必要です。そして、照明が明るいのは必須です。どんなに上手に踊れても、照明が暗くては審査の時に見えずらい動画になってしまいます。
自分一人で、カメラを固定して録画するのはお薦めしません。ダンスを良く知っている方に録画してもらうことも大切な要素です。スマホで録画するときに必要なのは、最下段の機材リストにある「ジンバル」(スタピライザー)です。手振れを防止してくれて、ダンスを追いかけてパン(左右に振る)したり、ズームイン・アウトをするのに、とても便利な機材です。
お友達で持っている方もいるかと思いますので、その方から借りる、または購入するのも後々、便利だと思います。Amazonなどで3,000円代から購入できますが、それくらいの値段だと手振れ補正しかできないものがほとんどです。ズーム機能が付いているとダンスの見栄えが良くなりますが、1万円代になってしまいます。購入するのでしたら、ズーム機能付きの方が良いと思います。
歌、台詞、ダンス、バレエ共に、三脚があると便利です。特にビデオカメラやデジカメなどで録画する場合は必須です。歌、台詞は固定で録画する方がきれいに撮れます。ダンス、バレエはパンやズームを使った方が良いので、他の方に撮ってもらいたいものです。三脚を持っている方は、三脚に「スマホホルダー」を取り付けて録画します。5~600円で買えると思います。
三脚はアルミの安いものでしたら3,000円程度で買うことができます。下の機材リストをご覧ください。「ジンバル」「三脚」「スマホホルダー」などは必要な投資ですので、購入しておくことが大切だと思います。
バレエの録画と予選・本選には音源が必要です。時間は1分半~2分となっていますので、バリエーションを1曲踊るのは厳しいと思います。振り付けと曲を考えて、その時間内に収めてください。録画から本選まで全て同じ振りで踊ります。
バレエの音楽はとても大切な要素ですので、レッスンを録画したものから録音したり、公演の動画から録音するのは、音質が非常に悪いので避けたいものです。自分で録音データを持っていない場合は先生にお願いしてデータをお借りするなどの方法にして、できるだけ良い音質のデータを用意してください。踊る側も審査する側もノイズだらけの音源は気分が悪いものです。データファイルは高音質だとWAV.形式。少々音質は落ちますが、データが軽いものでしたらMP3.形式でも十分だと思います。どちらにしても、PCでアップロードする方が圧倒的に楽で正確です。
ここまで考え得る事はほとんど全部解説したつもりです。ただ、これは一つのやり方であって、自分のやり方が決まっている方は無理に同じくする必要はありません。「できるだけ確実な方法」を解説しました。どうか参考にして下さい。
この方法は、他のオーディションでもほとんど同じです。応用してみて下さい。
とても長い解説でしたが、お読みいただいた皆さんのご健闘をお祈り致します!
ジンバル(ズーム付き) スマホホルダー
三脚(スマホホルダー付き) スマホ用マイクキット
いずれもAmazonより画像引用
耳慣れない言葉かもしれませんが、芸能界では「到着」の事を「着到」(ちゃくとう)と言います。
特に舞台関係では多く使われます。楽屋口に掛けてある名札の表示板を「着到板」と言います。
いくつか意味がありますが、芸能界では歌舞伎の座頭が楽屋入りする事を表していたようです。
大体どこの事務所やプロダクションでも「15分前着到」が基本です。オーディション会場に着いたら、事務所に「着到」報告を入れるのが一般的です。
それに習って、事務所に所属していない方も、オーディション会場には15分くらい前に着くようにしましょう。時間ぎりぎりで焦るのは、メンタルコントロールでも最悪です。常に余裕を持った行動を心がけましょう。
多くの場合、オーディションでは男女別、受験するコース別、受験する役別に集合時間が異なります。
受験者が固まらないように、主催者が配慮しているからです。感染対策症対策のため、集合時間や待機場所を厳密に管理している団体が多いようです。
先ず大切なのは、時間が押す(遅れる)のは「当たり前」だと思う事です。時間がどんどん変更になって主催者を恨むより、本来、オーディションとは延びるものだと思えば良いのです。
一旦、受付を済ませると外に出られない事も多いので、「食べ物・飲み物」は十分に用意していきましょう。
また、待ち時間を穏やかに過ごすために、読みかけの本、携帯音楽プレーヤーなどを準備していきましょう。
待ち時間中、課題になっている台詞や曲を延々と繰り返して練習するのは、疲れるうえに緊張が増しますので、絶対にやめましょう。
たいていの場合、ダンスや歌のアップ場所が用意されています。(時間が与えられる事もあります)
控え室でよく見かけるのは、待機している時間に「ずっと歌い続けている」「ずっと踊り続けている」方です。それも、難しいサビの部分だけを延々と全力で歌っている人はどこの会場でも見つけられます。
たとえばスポーツで考えると、水泳の決勝レースの前に全力で何本も泳ぐでしょうか?
ほとんどの場合、ストレッチをして軽く泳ぎ、身体が温まってきたら少々スピードを上げる…、それくらいだと思います。人によって違うでしょうが、せいぜい本番の4~6割くらいまでしか力を出しません。
本番の前に疲労しては、何の意味もなくなってしまうからです!
歌やダンスも同じで、せいぜい4~6割くらいまでアップすれば十分です。少し時間がたてば、どんどん血行が良くなり、とても身体が動きやすく、声が出やすくなります。
ずっとアップをし続けるより、3~4分声を出して(動いて)2分休む、のようにインターバルを空けてアップをする方がずっと効率は良いものです。発声練習で言うと、休みながら20分も行えばよいでしょう。発声練習の強度は、通常の4割くらいで十分で、大きな声を出さなくても大丈夫ですし、最高音も出さなくて大丈夫です。
大切なのは、日頃の練習を信じて、それが出せる程度のウオーミングアップができれば大丈夫だと言う事です。
控え室で歌い続けている人は、心の不安を打ち消そうとしている人、自分の歌がすごいんだぞ~!と、周りの人を威圧しようとしている人、そのどちらかです。無駄ですね。
どちらも疲れて緊張して、何の意味もありません。百害あって一利なしです。あなたは気にしないで、笑いながら横目で眺めていて下さい。あなたは、自分のペースで落ち着いてウオーミングアップをして下さい。
オーディションは受験者のためにある訳ではありません。主催者が必要とする人材を集めるために行うのですから、異常なほど低姿勢である必要はありません。また、落とされる事ばかりを考える必要もありません。
自分の人間性と技術を披露する会場だと思って、のびのびパフォーマンスして下さい。主催者に対する敬意と謙虚さがあれば、必要以上にへりくだる必要はありません。
主催者も良い人材が見つかる事を期待しているのです。
ボイストレーニング、個人レッスン、体験レッスン、トライアルレッスンなどについて、わからない点やご相談などがありましたら、お問合せフォームかお電話でお気軽にご連絡ください。レッスン時間中のお電話には丁寧に対応できない場合もありますので、できればお問合せフォームからご連絡下さい。
このようなお悩み相談でも結構です。
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