12月6日(金)に東宝レ・ミゼラブル出演者オーディションが東宝のホームページで告知されました。
このオーディションについて分析したいと思います。
今回のオーディションは締め切りが12月25日(水)となっていて、募集期間が短くなっています。これまでのオーディションと比較してもかなり期間が短いと思います。これはいったい何を意味しているのかを推測してみます。
約3週間弱と言う短い期間で書類やデモ音源を用意して応募できる人は限られていると思います。パターンが三つほど考えられます。
こんな感じだと思います。
皆さんは「レ・ミゼラブル」と言うミュージカルをどれくらい観た事があるでしょう?2回、3回?
映画は観た事があるが、舞台は観た事がない、と言う方もいるでしょう。
この作品はとても難しい作品です。なぜなら、出演者がとても少ないのにシーンがたくさんある事により、一人が何役も掛け持ちしなくてはならないからです。
一人で10役以上演じているのは珍しくありません。
たとえば、冒頭の囚人、工場の労働者、馬車が暴走する場面の通行人、娼婦とそれを買う紳士、スラム街の住人、学生、それを助ける女たち、行進する人々、パーティーの給仕…
とにかく、裏では「早替え」と「メーク替え」をひたすらしている感じです。上手にはけて下手に走って移動して下手からで登場…等という事も起こります。
そのような訳で、この作品は舞台の技術としては大変複雑で難易度の高い作品となっています。
それを考えると、ほとんど舞台経験のない応募者が書類選考を通過するのはとても困難な事です。確かにチャンスかもしれませんが、合格の可能性が限りなくゼロに近い方は、やはり合格できません。
時間が短い中で無理をするくらいなら、今回は見送っても全く問題ないと思います。
ただ、キャリアだけでなく、ご自分が俳優としてとても素晴らしい素養に恵まれている、と強く感じる方はこの限りではありません。現在、しょっちゅう舞台に出演している人も、「初舞台」と言う事があった訳で、可能性がゼロと断言する事はできません。
結論として、今回のオーディションは「良い人材がいたら採ってみよう」「歌も含めて、俳優として技術の高い人に応募して欲しい」と言う趣旨を推測する事ができます。
もちろん、私は東宝の人間でもスタッフでもありませんから、あくまでも『個人的意見』としてお読み下さい。
プロとして舞台に参加できる準備のできていない方は、今回はパスしてご自分のレッスンに励む方が良い結果を得られるかもしれませんよ。
いかがでしょうか?
なお、東宝が行っているオーディションは「演劇部」に問い合わせると教えてくれます。「レ・ミゼラブル」だけがミュージカルではありません。
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